2016年1月1日
本家菊屋 小判の話
太平洋戦争が終わり、
祖父がお伊勢さんにお参りに行った帰りに百合根を買って参りました。
百合根を植えようと中庭の柿の木の根元を掘っておりましたところ、
「かきぃ~ん」という音がして、
小判26枚、一分金、一分銀、銅銭などが出てきました。
壺ではなく籠などに入れられていたのか、
周りは腐って何も無い状態で出てきたようです。
戦後、田舎では贅沢品の菓子もなかなか売れるものでもない時代でしたが、
大阪高麗橋の土地の話が舞い込みました。
まだ金融封鎖がされており預金が引き出せない状況でしたので、
小判を証券化して大阪高麗橋の土地を購入し、
戦後の支店第1号店を出店しました。
販売は祖母の兄に任せてスタートしました。
その後、会社が分かれ、現在、大阪の菊屋 高麗橋本店となっております。
現在、又従兄が経営しております。