2016年1月1日

本家菊屋 クッキーの話

私の曾祖父は、新しいもの好きでした。

森永さんがクッキーを始められた頃、
同じく機械を導入してクッキーを販売し、輸出まで始めたようです。

しかし、借金をして手を広げたのもつかの間、若くして他界いたしました。
祖父がまだ9歳の頃です。

その後、曾祖母は大変苦労して、
「菊屋さん、いつ夜逃げしゃーはるやろぅ…」などと、
陰口も言われたようです。

蔵のめぼしい物は売り払い、
なんとか首の皮一枚つながり、今日に至ります。

もしも曾祖父がそのまま順調に事業を拡大しておりましたならば、
今頃は本家菊屋は、グリコさんや森永さんのような
規模の会社になっていたかも知れません…。